中国電力シミュレーション装置を開発

  「電力システム・オールデジタル・リアルタイムシュミレーションの技術研究、装置開発と応用」プロジェクトがこのほど、09年度国家科学技術進歩賞一等賞を獲得した。中国電力科学院は07年以来3回連続で国家科技進歩賞の一等賞を獲得している。

　中国電力科学研究院が中心となって行われた同プロジェクトは、電力網の計画、設計、運営など、多くの専門分野と基礎研究プロジェクトに応用することができる。

　同プロジェクト課題グループのリーダーである、中国科学院の周孝信・院士によると、発電ユニット1000基、母線1万本規模のシュミレーションが可能で、大規模電力網の動態シュミレーションと、局部電力網の高速電磁短期プロセスのシュミレーションを同時に行うことができる、世界初の大型電力システムリアルタイムシュミレーション装置の研究・開発はすでに完了しており、同装置は、新たな大型設備の電力網への接続研究、電力システムの事故分析、電力網の電気制御設備テスト、電力網の運営・計画研究（特に交流・直流混合の送電システムの安全で安定した運営および制御に関する研究）などに利用され、電力網の安全を保障するのに役立つ。