中国が独自の知的財産権をもつ山東省栄成市の石島湾の20万キロワット級高温原子力発電プロジェクトが今年中に着工し、「第12次5カ年計画(2011?15年)」後期には運転を開始する計画が明らかになった。同原子力発電所では世界で初めて、モジュール型高温ガス冷却炉による商業運営が行われる。
清華大学原子力エネルギー・新エネルギー技術院の張作義院長によると、同原子炉は、同大が独自に設計、建造、運営する1万キロワットの高温ガス冷却実験炉技術をベースに建設されるという。高温ガス冷却炉は次世代原子力発電技術と称され、固有安全性や発電効率が高く、幅広い用途に使えるなどの特徴がある。高温ガス冷却実験炉は、06年に国の重点科学技術特別プロジェクトに盛り込まれた。
| ||